イモビライザー(Immobilizer)とは電子的なキーの照合システムによって、専用のキー以外ではエンジンの始動ができないという自動車盗難防止システムのこと。(Wikipediaより引用)
その通りなのですが、もっと分かりやすくご説明致します。
昔ながらの鍵ですと、その鍵の合鍵を作ってしまえば、ドアも開けられ、エンジンも掛けられました。
技術のある人にかかると鍵が無くても鍵穴さえあれば、鍵を作ることが出来ます。
つまり、盗難されやすいので防犯上このままではよくないということになったのです。
そこで新たにイモビライザー(盗難防止装置)が作られました。
仕組みとしては、自動車側に照合コンピュータ、鍵側に下の写真のようなトランスポンダーチップが追加されました。
(メーカーや車種によって異なりますが大まかにはこのシステムです。)
自動車の照合コンピュータにID登録されたトランスポンダーチップが付いた鍵を使わないとエンジンが掛からない仕組みになっています。
ID登録されていないトランスポンダーチップが付いた鍵を使っても鍵は回りますが、エンジンは掛からないようになっています。
ちなみにホームセンター等の合鍵屋さんで合鍵を作っても同じように鍵は回ってもエンジンは掛かりません。
そのようにして盗難されにくくする仕組みがイモビライザーです。イモビライザーは電子的な鍵という事です。
図でまとめると次のようになります。
まずは車に登録されているトランスポンダーチップが入った鍵の場合です。
車に登録されていないトランスポンダーチップの鍵を使うと下図のようになります。(トランスポンダーチップが無い場合も同じです。)
このイモビライザーは回すガギ以外にも最近のプッシュスタートタイプのスマートキー(持っていればエンジンを掛けられる鍵、メーカーによって呼び名は異なります。)でも標準で採用されています。
そして2017年現在、日本の新車生産のうち8割以上がイモビライザー搭載車となっています。
イモビライザーの解説は以上となります。
このように安心の為のイモビライザーなのですが、実はデメリットもあります。
鍵を無くした時が大変なのです。
普通の鍵であれば、ディーラー様や技術のある鍵屋さんに鍵を作ってもらえば解決出来ます。
イモビライザー搭載車の鍵はそれ以外に、コンピュータ等の交換が必要になります。
その為、ディーラー様でも作業に掛かる費用が高額になったり日数も1週間以上掛かってしまいます。
秋田イモビサービスでは、コンピュータの交換を行わずに作業を行う為、ディーラー様より費用も日数も掛からずに復旧することが出来ます。
その他にもイモビライザーの合鍵作成も行っていますので、サービス紹介のページをご参照下さい。
また、よく間違えられるのですが、ドアを開けた時に鳴るセキュリティアラームはイモビライザーとは全く別のものです。
セキュリティアラームは警報システムでして、ドアを不正に開けた場合にアラームを鳴らして周囲に知らせる防犯システムです。
キーレスなどのリモコンキーやスマートキーでドアロックをしている状態で、ドアロックを鍵穴や棒を突っ込んでの解錠等を行うと鳴ります。
ちなみに、誤って鳴らしてしまった場合は、キーレスやスマートキーの解錠ボタンを押すかエンジンを始動させると鳴り止みます。
イモビライザーはエンジンを不正に始動できないようにする為のシステム、セキュリティアラームは不正にドアを開けた場合の警報というように
どちらも防犯の為のシステムですが、別々の用途であることを覚えておいて頂ければ幸いです。